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ソイレント・グリーン

ソイレント・グリーン(原題:Soylent Green)
97分

 人口は増え続ける一方で食品は枯渇し、今まで一般的だった食品の価値が高騰した未来。職も安定せず、そのままでは死ぬしかないような人々も多い。しかし彼らには食べ物があった。ソイレント社が作る味気ない食材――ソイレントである。ソイレント・イエローにレッド。新しく作られたグリーンと種類もあり、原料もそれぞれ異なるがどれも美味しいという声はきかない。

 現代の人からすれば人らしからぬ生活を送る貧民達の姿が目立つが、富裕層は対照的に恵まれた生活を送る。ある高級住宅街にも他人が羨む日々を送る者が居た。その者は暗殺者に命を狙われるが抵抗もせず、死を受け入れる。彼はどうして抵抗しないのか。死を決意するほどの何を知ってしまったのか。物語は彼の死から大きく動き出すことになる。

 彼の死を担当した優秀な刑事ソーンが事件を調査するシーンが殆どであり、激しいアクション要素もそう多くない。どこか薄暗い空気のまま、じわじわと真相に近付いていく。どうしてその秘密を知った者は死を選ぶのか。何故他の人にまでその選択は伝染してしまうのか。その世界にあるものは何か。ソイレントとは何であるか。恐ろしい世界を観てみたい方におすすめしたい。

Published in 名作 映画感想